Equipments
保有設備・機材
ROV(無人潜水機)
風力発電事業は、日本に先んじてヨーロッパ諸国や中国が世界を牽引しており、洋上風車の海中メンテナンスに必要な水中ドローンは海外製のものがほとんどという現状です。しかもそれらは非常に高額で、故障や沈没といった万が一の事態を考えると、導入は容易ではありません。
そこで私たちは、長崎大学の山本郁夫教授にご協力いただきながら、2016年からROV(Remotely Operated Vehicle)の共同開発研究を進めてきました。これは、産学一体の”オール長崎”で生まれた水中ドローンというわけです。
このROVを駆使し、洋上風車本体の不具合点検(浮体水中部の付着物調査、ケーブル等の破損状況に関するデータ収集)と海域の環境モニタリング(魚類や藻類の生息状況調査)とにより、漁業との共生を図るために有益な独自情報をお客様にご提供することで、付加価値を持ったビジネスモデルを五島から全国へ展開していきます。
また、他社の水中ドローンを使用することで、より良いものの物づくりを目指すために水中ドローン社のBlueROV2も活用しています。
重機/運搬車両
それまで「花村潜水」として海中作業に注力していたわが社が、社名を「花村潜建」と改めて土木工事分野に進出するのを機に、新たに導入しました。自社保有だからこそ現場の位置・規模に左右されることなく、機敏かつ柔軟に対応しています。
ヤンマーのパワーショベルと古河ユニックのユニッククレーンの組み合わせで、機動力の高い運用を実現。
潜水機材
潜水には欠かせない空気ボンベですが、弊社は自社でボンベに空気を充填し、点検・メンテナンスをすることで、潜水に対する知識や安全に関する認識を高める工夫をしています。
バウワーコンプレッサーM200
現場で充填可能なバウワーコンプレッサー
撮影機材ほか
これは水中撮影用のハウジングを取り付けた、一眼レフカメラです。カメラにとって本来、水は大敵です。それを海の中に持っていくわけですから、防水には万全を期す必要があります。このハウジングだけでカメラ本体の何倍もの価格になりますが、ここまでやってもなお、これまでに浸水を生じて故障したカメラは1台や2台ではありません。
あちらこちらに見える小さな傷は、幾多の現場を共にしてきた証ともいえるもの。またグリップ上部に開いた穴は、どこの現場でいつ撮影されたのかを示すボードを取り付けるために、あとから開けました。こうした創意工夫ひとつで、道具はさらに使いやすく、愛着の湧くものになっていきます。
捨石均し工事の現場に欠かせない、Sokkia GIR160(MSAS対応/中波DGPS対応可能高精度モバイルGPSセンサー)。専用端末に表示された座標から、あらかじめ石の投入に最適な場所を割り出したうえで作業に取りかかることができ、所要時間の大幅な削減が可能になりました。長崎県内でこれを導入しているところは、わが社を置いてほかにありません。
作業時間が短縮できれば、こちらの負担軽減にとどまらず、ひいてはお客様にとってのコストダウンにつながります。施工担当者はもちろんのこと、発注元のみなさまにもメリットをもたらしてこそ、最高の成果が得られるというもの。設備投資とはそうあるべき、というのが私たち花村潜建の考え方です。